調べてみた結果、全ての試合を1点差で勝利し決勝にまで進んだチームは0チームだった。
しかし、それに非常に近いケースが数例あった。それらをご紹介しよう。
類似のケース1:1994年男子W杯のイタリア代表
準決勝:イタリア 2 - 1 ブルガリア
準々決勝:イタリア 2 - 1 スペイン
Round of 16:イタリア 2 - 1 ナイジェリア
GS第3節:イタリア 1 - 1 メキシコ
GS第2節:イタリア 1 - 0 ノルウェー
GS第1節:イタリア 0 - 1 アイルランド
1994年男子ワールドカップでのイタリア代表は、グループステージで1分1敗を喫するも、第2節とRoud of 16、準々決勝、準決勝の計4試合を1点差で勝利し決勝にまで勝ち上がった。
なお、決勝の対戦相手はブラジル。試合は0-0のまま決着がつかずPK戦に突入したが、そこから先はご存知の通り。
ロベルト・バッジョのあの有名なPK失敗により、イタリアは決勝で惜敗している。
類似のケース2:2010年男子W杯のオランダ代表
準決勝:オランダ 3 - 2 ウルグアイ
準々決勝:オランダ 2 - 1 ブラジル
Round of 16:オランダ 2 - 1 スロバキア
GS第3節:オランダ 2 - 1 カメルーン
GS第2節:オランダ 1 - 0 日本
GS第1節:オランダ 2 - 0 デンマーク
今回調べた全ケースのうち、なでしこの記録に最も近かった例の一つが2010年男子ワールドカップでのオランダ代表だった。
オランダは第1節のデンマーク戦を2点差で勝利する以外は、全て1点差勝利で決勝にまで進出している。
なお、決勝の対戦相手はスペイン。
決定機もあったオランダだが試合は0-0のまま90分が終了し、延長戦でアンドレス・イニエスタにゴールを許し優勝はならなかった。
類似のケース3:2010年男子W杯のスペイン代表
準決勝:スペイン 1 - 0 ドイツ
準々決勝:スペイン 1 - 0 パラグアイ
Round of 16:スペイン 1 - 0 ポルトガル
GS第3節:スペイン 2 -1 チリ
GS第2節:スペイン 2 - 0 ホンジュラス
GS第1節:スペイン 0 - 1 スイス
前述したそのオランダとファイナルを戦ったスペインも、実はこの大会で1点差の勝利が多かった。
グループステージ第3節のチリ戦以降は4試合連続で1点差勝ち。ユーロとの“スーパーダブル”を実現し世界最強の名を欲しいままにしたスペインだが、手堅い試合が目立ったようだ。