この夏、大きな注目を集めたラヒーム・スターリングの移籍騒動。結局、マンチェスター・シティが4900万ポンド(94.8億円)とも言われる莫大な移籍金でリヴァプールから獲得することに成功した。

そんななか、英紙『Daily Mail』ではそれ以外にもエキサイティングな移籍があるとして、日本代表FW岡崎慎司らについて取り上げていた。

見逃していたり、単純に忘れられてるかもしれない移籍トップ10としての新加入選手10人がピックアップされているので、当サイトなりのアレンジも加えて紹介したい。

イドリサ・グエイ/アストン・ヴィラ/セネガル代表/25歳/MF

リール→アストン・ヴィラ(移籍金900万ポンド、約17.4億円)。

ベンテケやデルフなどヴィラから退団する選手が多くの注目を集める一方、この夏ティム・シャーウッド監督が引き入れた選手はあまり注目されていない。4選手のために2500万ポンド(約48.3億円)以上を費やしており、グエイ、DFジョルダン・アマヴィ、FWジョーダン・アユー、DFアンヘル・クレスポのうち3人はリーグアンからやっていた選手だ。グエイはリーグアンにおいて最高のMFのひとりと考えられており、ヴィラはリールから獲得するために多くのクラブと争った。(その後、ヴィラはベナン人FWルディ・ジェストゥドとフランス人MFジョルダン・ヴェレトゥの獲得も決定)

●イドリサ・グエイについて、当サイトのデータベース情報

セネガル生まれで若くして渡仏し、リールの下部組織で育ったボランチ。2010-11シーズンに初めてプロのピッチに立った。柔らかいテクニックがある選手で、ボールを捌くことに長けている。デビューからしばらくはプレーに遠慮が見え、地味な仕事に徹しがちだったが、出場機会を得る中で成長。スピードや守備能力も備えた万能センターハーフに変貌を遂げた。

タイロン・ミングス/ワトフォード/イングランド/22歳/DF

イプスウィッチ→ボーンマス(移籍金は800万ポンド、約15.4億円)。

プレミアリーグで戦うにあたって、残留を勝ち取るためにはソリッドなディフェンスが鍵になるであろうことにエディ・ハウ監督は疑いを持っていない。というわけで、イプスウィッチから800万ポンドで獲得したミングスは本物の大当たりのように見える。昨季の2部リーグにおいて、ミングスは最も突出した選手のひとりであり、チームのプレーオフ圏内入りに貢献した。アーセナルなどからも注目されていたミングスはフィジカル的素養、完成度に加え、攻撃性も併せ持っている。

タイロン・ミングスについて、当サイトのデータベース情報

190cmを超える長身DF。サイドバック、センターバックをこなせる左利きのDFで、高さ、速さ、タックルが評価されているとのこと。16歳の時にサウサンプトンのアカデミーから退団を余儀なくされ、その後ノンリーグから這い上がった。2部イプスウィッチで評価を高め、ボーンマスがクラブ史上最高額となる移籍金で引き抜いた。ちなみに、2012年12月にイプスウィッチがノンリーグのチッパンハム・タウンから獲得した際の移籍金はわずか1万ポンド(現レートで約190万円)だった。