3. 引いたアングルから特定の選手の動きをピックアップ

そして、数シーズン前から導入されたのがこの技術だ。

このように、試合中継の際に引いたアングルを用いて、特定の選手に焦点を当てその動向を追うのだ。

このシーンは、先週末に行われたエヴァートン対マンチェスター・シティ戦での映像であるが、エヴァートンDFシェイマス・コールマンとシティMFサミル・ナスリの位置関係を追っている。

この技術を利用した意図が明確なのが、こちらのツイートで紹介されている右下の画像だ。

これは先週末行われたWBA対チェルシー戦の様子。画面ではチェルシーDFセサル・アスピリクエタとWBAのMFカラム・マクマナマンに丸印が付き、両者のポジショニングや距離感がCGで表示されている。

実はこの試合では42分にアスピリクエタがゴールをあげているのだが、その時のマクマナマンのマークの様子を追っているのだ。

『J SPORTS』が放送した今シーズンの第1節チェルシー対スウォンジー戦では、試合開始早々この技術を用いてウィリアンとラミレスに焦点を当てていた。これは、両選手が実際に位置していたポジションが試合前に表示された予想フォーメーションと違っていたからだ。

この技術を用いればよりミクロな部分でサッカーを楽しむことができ、これまで見たこともないような視点で理解することが可能になるわけだ。特別な技術が必要であるためどこの放送局でも簡単に採用できるわけではないが、Jリーグでもいつかは見たいテクノロジーだ。

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