オディオン・イグアロ
(ワトフォードFW)
「(17歳でノルウェーのリン・オスロにスカウトされた。7人兄弟の末っ子だった君はナイジェリアを離れた)
3人の選手がナイジェリアからノルウェーに行ったね。ただ、そのうち一人は寒さに慣れることが出来なくて、故郷に帰らなければならなくなった。
僕も彼の後を追うのは簡単だったけど、ただあそこを離れた後の困難を考えると、大急ぎで逃げ出すつもりはなかったよ。
ナイジェリアでは一度も雪を見たことがなかったから、オスロで初めて降ったときは子供のようになってしまった。
僕はそれを食べてみたり、頭に擦りつけてみたり。紙吹雪のように空に投げてみたりね。新しいおもちゃみたいだった」
「(10ヶ月後、ワトフォードやウディネーゼを所有するポッツォ・ファミリーに発見され、グラナダに貸し出された。そして昨年ワトフォードに加入し、昇格に貢献。今季もエヴァートンとスウォンジー相手に得点し良いスタートを切っている)
いくつかの重要なゴールをあげられたのは幸運だった。ただ、仕事を果たしたということではないね。
いつか、サッカーで大きなお金を儲けることが出来たら、アジェガンルに戻って、もっと良いピッチを整備したい。草の根のレベルで子供達を支援したい。
僕の母親は、とにかくよく働かなくてはならなかった。ミネラルウォーターやソフトドリンクを売って、僕の最初のコパ・ムンディアル(スパイク)を買ってくれた。
僕の今があるのは全て母と神様のおかげなんだ」
ワトフォードFW、「ピッチの角で麻薬が売られていた」と壮絶な出自を語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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