スティーヴン・ジェラード
「 彼は厳しい契約を提供された。いかなる悪い振る舞いをしても追い出されるような内容だ。
リヴァプールではどんな新人も白紙の状態でチームに入ることを許された。バロテッリの評判はその方針も再考させた。しかし、僕は最善を尽くして心を開こうとした。
ある日、我々がセットプレーでのディフェンスを研究していたとき、彼は即座に印象を残した。バロテッリはブレンダン・ロジャーズに言った。
『僕はコーナーキックでマークにつかない。それは出来ない』
僕は倒れそうだったよ。『お前は何なんだ? 6フィート3インチで、僕がこれまでピッチで見てきた中でも最強の男の一人なのに、コーナーでマークにつけないだって?』と思った。
ブレンダン・ロジャーズはとてもしっかりしていたよ。彼はバロテッリにこう言った。
『うーん……君は今そうすることは出来る。そして、出来ないのならば、これから学ばなければならない』
これはブレンダン・ロジャーズとマリオ・バロテッリの最初の対立だった。とはいえ、監督はよくマリオに立ち会った。バロテッリはこの時からコーナーキックでマークにつくようになった」
ジェラード、自伝でバロテッリとディウフについて語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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