10月7日、『Mirror』は「ミルトン・ノーマッドJFCに所属している7歳の選手チェイス・ブラウンが、眼鏡をかけていることを理由にプレーを禁止された」と報じた。

チェイス・ブラウンはアストン・ヴィラ、そしてバルセロナをサポートしている7歳の選手。小さな頃から視力が弱く、3歳から眼鏡を着用している。

彼は6月に地元のミルトン・ノーマッドJFCに入団し、シーズン開始前に1試合出場することに成功したが、その後福祉担当者から眼鏡をかけていることを理由としてプレーを禁止されてしまった。

出場するには安全性を高めたスポーツグラスが必要になるものの、チェイス・ブラウンはシングルマザー家庭で育った5人兄弟の一人であり、母のダニエル・ヘスケスにはその資金を拠出する余裕がない。

クラブの登録料25ポンド、そしてユニフォームなどの用具料として60ポンドを支払った上、スポーツグラスの125ポンドを負担することは不可能だったという。

ダニエル・ヘスケス
(チェイス・ブラウンの母)

「息子はいつも眼鏡をかけているし、トレーニングや試合にもそれを着用している。学校でもそれを使っていることは、コーチも知っている。

数週間前にはポーティスヘッド戦でプレーしていた。しかし、試合後にマネージャーから彼の眼鏡について苦情を受けた。

彼は、特別なゴーグルを買うか、それとも眼鏡を外さない限り、チェイスをプレーさせることは出来ないと話した。

ゴーグルは125ポンドもする。私にとって、それを支払う余裕はない。私はそう福祉担当者に言うと、彼は『もしスポーツをするための資金がないならば、プレーは出来ない』と答えた。

誰もこの判断を理解することは出来ない。多くの人々は言っている。誰がそんな風に考えるのだと。

彼らはチェイスを差別しているように見える。それは現在まで経験したことのない問題だ。

他のチームからプレーしないかという誘いを受けているのは素晴らしいことだ。しかし、それはチェイスが友人達と一緒にプレーできないことを意味する。

私はそれを納得できない。公正ではない」

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