監督てのはパラシュートみたいなもの(クラウディオ・ラニエリ)
同じくチェルシーで監督を務めたクラウディオ・ラニエリは、同クラブを指揮することになった2000年にロンドンへ降り立ちこう喋った。
クラウディオ・ラニエリ
(元チェルシー監督)
「監督てのはパラシュートみたいなものさ。
もし開かなかったら?そいつは傘さ。
わかったかい、メリー・ポピンズ(ディズニー映画の主人公、傘を使って空から降りてくる)」
編集部解説:
イタリア流のジョークで、監督が次々に入れ替わるイタリアでは、監督てのは突然決まってやってくる、そして去るということ。また、パラシュートが開かなければ(成績が悪ければ)そのまま解任されるという監督を務めるうえでの心構えを話している。
しかし、比較的1人の監督が長く指揮をとるイングランドでは伝わらないのか、『Mirror』は「我々は、この意味がわからない。メリー・ポピンズを呼ぶこともできない」とブラックジョークで返している。
ちなみに、このパラシュートの話はラニエリ監督がまだ駆け出しだったころに教えられたもので大のお気に入り。インテル監督時代には、「そもそも、パラシュートなんてない状況もあった」と過去を回顧している。
EURO2016予選では、不振からギリシャ代表監督を解任されてしまった。今回はパラシュートが開かなかったのかもしれない。