好調ウェストハムに敗れ、早くも今シーズンのプレミアリーグ5敗目を喫したチェルシー。

試合は44分にネマニャ・マティッチがこの日2枚目のイエローカードを受けて退場すると、56分に数的不利ながらもギャリー・ケイヒルが同点弾をあげ1-1に。しかし同点で迎えた79分、途中出場のFWアンディ・キャロルにヘディングでの決勝ゴールを許し、2-1でウェストハムに敗れた。

この黒星により、チェルシーはまたしても負の連鎖を止めることに失敗。さらにはマティッチの判定をめぐってジョゼ・モウリーニョ監督が退席処分となっており、次節のリヴァプール戦でもベンチ入りできないことが濃厚となっている。

そんなこの試合では、試合の行方を大きく変えたシーンがあった。チェルシーが0-1とビハインドを負った37分、セスク・ファブレガスが蹴ったコーナーキックをクルト・ズマがヘディングで合わせ、ボールが選手たちの間を抜けゴールラインへと向かったのだ。

しかし、このボールをウェストハムMFマヌエル・ランシーニがギリギリのところでクリア!ゴールはゴールラインを割ったかに見え、チェルシー選手たちは主審のジョナサン・モスに対して一斉にゴールであることを主張した。

しかし、モスはこれを認めず試合はプレーオン。

非常にきわどい判定なのだが、このプレーの直後、プレミアリーグでも導入されている最先端のテクノロジーがその真実を教えてくれた。

こちらは、ゴールラインテクノロジーを用いてそのシーンを再現したシミュレーション画像だ。

ゴールラインテクノロジーは2014-15シーズンからプレミアリーグでも取り入れられており、「ボールがゴールラインを割った際に主審の腕時計に振動が伝わる」という仕組みである。そのシーンはCG加工して即座にテレビ中継へと転送することが可能なのだが、このズマのシュートの際にもテレビ映像で再現されたのだ。

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