26日、『AD』など各メディアは「オランダサッカー連盟(KNVB)は、副審を暴行し殺害した6選手のうち、4選手に永久追放を言い渡した」と報じた。
この事件は2012年12月2日に発生したもので、オランダのアマチュア部門で行われたバイテンボーイズ対ニーウ・スローテンの試合中だった。
被害者となったリシャルト・ニューウェンハイゼン氏は、自身の息子が所属していたバイテンボーイズの試合で副審を務めることになり、ボランティアでジャッジを担当した。
しかし、試合後にニーウ・スローテンの6選手(15~17歳)から襲撃を受け、頭部を蹴られるなどの暴行を受けることになった。
その際にニューウェンハイゼン氏は自分で立ち上がり、この後行われる試合を観戦するために家に帰ったものの、その後意識不明に。
病院に運ばれたものの状態は悪化し、次の日に息を引き取っている。
これに関与したとされた50歳の男性には殺人罪で6年の懲役刑が言い渡され、6名の未成年者にもそれぞれに刑が与えられている。
また、ニーウ・スローテンにはモロッコ系の移民が多く、暴行に加わった人物のほとんどがそうであったことから、政治的な論争にも発展した。
そして、事件に関する訴訟が全て完了したことから、オランダサッカー連盟は事件に関与した6選手のうち、その度合いが大きい4選手に対して永久追放処分を言い渡すことを決めたとのことだ。
ただし、これらに関してはまだ控訴の権利が残っており、確定したわけではないという。