香川真司

こちらは記憶に新しいところであろう。

ドルトムントを連覇に導き、大きな希望を持ってマンチェスター・ユナイテッドに加入した香川。

プレミアリーグの肉体的な激しさを覚悟したうえでの移籍だったが、やはり自身の持つ特性、スタイルと合わず、失望の後に昨年ドルトムントへ復帰することとなった。

そんな辛い経験をした香川にとっても、ユナイテッドでの最高の想い出はこの試合だ。

2013年3月2日に行われたプレミアリーグ第28節、ホームで行われたノリッジ・シティ戦でのハットトリック。

試合後には指揮官のアレックス・ファーガソン、チームメイトだったリオ・ファーディナンドも賞賛を送り、誰もがその後の活躍を予感したのだが…この時ファーガソンが同シーズン限りで退任するとはよもや思わなかったであろう。

しかし現在はドルトムントで絶好調。失敗もまた、成功のための動力源である。

このハットトリックが武藤の前に生まれた一番最近のものだ。

【次ページ】日本サッカー界が生んだ天才のハット!