抜群のテクニックとキープ力、視野の広さと判断力を持つ同選手は、ボランチのポジションで才能を開花。チームと代表では、攻撃的な役割を担ったルオン・スアン・チュオンとダブルボランチを組んで、攻守の要として活躍した。2012年には、欧州遠征メンバーに選ばれ、英アーセナルFCユースの練習に参加。アーセン・ヴェンゲル監督からもHAGL最高のプレーヤーと高く評価された。

その後は、ギリシャのオリンピアコスからも練習参加のオファーを受けるが、怪我で実現しなかった。しかし、その才能はU-17ベトナム代表として出場したサニックス杯国際ユースサッカー大会2013で、日本の関係者の目に留まったという。

「HAGL黄金世代」はその後も着実に成長し、今季多くのメンバーがトップチームに昇格。プロの激しい当たりに苦戦しながらも、平均年齢21.7歳の若手主体チームで残留を勝ち取った。そして、シーズン終了後には、グエン・コン・フオンの水戸ホーリーホックへのレンタル移籍が報じられ、今回はグエン・トゥアン・アインも横浜FCへの練習参加が発表された。

海外移籍を推進するHAGLからは今後も多くの選手が日本に移籍すると予想されるが、まずは先駆者となる黄金世代の顔とも言うべき両選手の成功を願ってやまない。

記事提供元:「横浜FCでの練習参加が決定、「ベトナムのピルロ」の生い立ち@Vietnam Football

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