ブラッターと札束
5月29日、ヨルダン王子のアリ・ビン・フサイン氏を選挙で破ったゼップ・ブラッターは、自身にとって5期目のFIFA会長就任を喜んだはずだった。
ところがその4日後、ブラッター会長は突如辞任の意向を表明。選挙の前に発生したFIFA幹部の大量逮捕によって明らかとなった大規模な汚職、そして信頼の低下が理由だった。
そしてFIFA執行委員会において次の選挙のスケジュールが決定され、7月20日に公式の記者会見が行われた。
その場に現れたイギリスのコメディアン、リー・ネルソン(サイモン・ブロッドキン)がブラッター会長に向けてドル紙幣の束を投げつけるというトラブルも発生。世界中で大きな話題になった。