平安山「お二人の海外経験の中で、日本に帰国してから役立った事はありますか?」

富樫「守備の理解力が上がった事ですね。スペインでは相手が攻撃を組み立てている時に無理に突っ込んだりすると、上手くいなされてしまって、自分が元いたスペースを使われてしまうんです。守備に穴が開いちゃいます。でもそういった守備の理解度が上がった事で、嫌いな守備に無駄な力を使わなくても効率的に守れる様になりました。その分、余った力を大好きな攻撃に回せる様になったのは大きいです。また、スペイン人はプレーが荒かったり、すぐカッとなったりして足を削りにくる事があるので、今度はこちらがそれを利用する術を身に付けました」

藤澤「僕は人間としての総合的な部分で成長を感じます。ドイツに行った時に知人頼みだった事や、僕の中で準備不足だったなと思う事がいくつかありまして、そういった自分の経験を人に伝えて還元していく事が出来る様になりました。日本に海外挑戦してみたい選手は沢山いるはずなので、正直に自分が後悔している事や、逆に良かった事などを話せる様になった事は僕にとってもプラスです」

平安山「サッカー選手としても、人間としても成長出来たのは素敵ですね」

藤澤典隆選手

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