イングランド4部、プリマス・アーガイル対ウィコム・ワンダラーズ戦での出来事が話題になっている。
A clean sheet for @bazricho1 against the team who have scored in every home game this season. #PLYvWYC pic.twitter.com/CgjORn9Hcj
— Wycombe Wanderers FC (@wwfcofficial) 2016, 1月 30
ウィコムのGKバリー・リチャードソンが46歳にして、11年ぶりに試合に出場したのだ。
彼は普段はGKコーチも務めている人物で、ベンチ入りこそしてきたが出場はずっとなく、実質的には引退状態にあった。ウィコムは今年に入って、正GKだった22歳のGKマット・イングラムをQPRに売却。この試合では20歳のGKアレクサンダー・リンチが先発するも、開始15分ほどで負傷交代になり、急遽リチャードソンに出番が回ってきたのだ。
実に2005年以来となる実戦であったが、リチャードソンは相手の攻撃を無失点で凌ぎ、1-0の完封勝利に貢献してみせた。相手のプリマスがホームで得点を奪えなかったのは、今季初めてのことだったそう!
試合後、ウィコムのギャレス・エインズワース監督はこう述べていた。
ギャレス・エインズワース(ウィコム・ワンダラーズ監督)
「アレックス・リンチを開始20分で失った後、選手たちは本当にハードに戦わなくてはならなかったし、GKのバリー・リチャードソンは出来る限りボールを弾き飛ばしてくれた。
彼はウィコムでプレーした最年長選手になった。そして、クリーンシートをやった。今季プリマス(のホーム)でそれをやったのは彼が初めてだと思う。
とはいえ、今後数週間で彼を先発させようとはしないよ!」
ちなみに、リチャードソンは両チームの監督より年上。そんな彼がプロデビューしたのは1989年。『BBC』ではその当時のことを振り返っていた。
当時の首相はマーガレット・サッチャーで、ヒットチャート1位だったのは、Black Boxの名曲『Ride On Time』!
なんとも夢のあるというか、感慨深い出来事であった。