候補だったけど・・・

今回ピックアップしたケースはいずれも編集部Lの独断である。クラブのサイズやサプライズ感を重要視させてもらった。しかし、そんな中、他に候補となるチームがほかにもいくつか存在したので軽く触れたいと思う。

例えば、歴史に名高い、1997-98シーズンのカイザースラウテルン。彼らは前シーズンをブンデスリーガ2部で過ごし、優勝して昇格。その勢いのままにブンデスリーガを制覇したのだ。しかし、ブンデスリーガ制覇回数は4回。1990-01シーズンにも優勝を達成しており、「ミラクル」と呼ぶにはふさわしくなかった。

1999-00シーズンにリーガ・エスパニョーラを初制覇したデポルティボ・ラ・コルーニャも候補クラブの1つだった。しかし、直近の成績は良好なことから見送っている。

また、ポルトガルのボアヴィスタ(2000-01)も候補クラブの1つだった。ポルトガルはポルト、ベンフィカ、スポルティングの3強以外の優勝が非常に厳しいというイメージだが、前シーズンが4位、その前が2位と、着実に力をつけたことをふまえて外させてもらっている。

さて、レスター・シティ

今シーズンのレスター・シティが狙う「ミラクル」は、かつてない偉業であると感じている。ボスマン判決以降、サッカー界は大きく変動してきた。資金力やブランドのあるクラブとそれらを有していないクラブの間に以前よりも大きな溝ができたからだ。

アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、そしてリヴァプール。彼らの抱えるワールドクラスの選手たちに太刀打ちするのは非常に困難なのだ。昨シーズンもサウサンプトンが優勝戦線で奮闘した。しかし、自力で勝るビッグクラブには勝てず、トップ4入りすら達成できなかったのだ。

プレミアリーグは残り12試合。レスター・シティとクラウディオ・ラニエリ監督には大いに奇跡を楽しんでもらい、我々に感動を与えて欲しいものだ。


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