まず、PKが生まれたシーンの映像から。
これはスタンドから撮影されたもの。主審がどういった地点から判定を下したのかも確認することができる。
カウンターで青山敏弘からのパスを受けた柴崎晃誠(30番)が持ち上がり、その外を柏好文(18番)がオーバーラップ。1対2の状況に陥った丹羽が懸命に対応し、柏のクロスに対して必死のスライディングでブロックするも、ハンドと判定されてしまった。
今回ハンドとなった要因の一つは、やはり丹羽が両手を挙げてスライディングしたことだ。ボールが速かった上に当たって飛んだ方向も悪く、「左腕に当たったと判断した」という飯田主審の話はひとまず飲み込むことができる。
実際に当たっていなくても、そう見えてしまえば事実と異なる判定がされることもあるのがサッカーだ。
ここまではおそらく今回の一件を踏まえずとも多くの人が理解しているに違いない。「懸命の対応」だからといって良い結果を生み出すとは限らないのである。