イケル・カシージャス/レアル・マドリー

昨夏、愛するクラブを離れたのはジェラードだけではない。

この10年間レアル・マドリーをキャプテンとして率い数多の成功をもたらしたイケル・カシージャスも、クラブから出し抜けに追い出されることになった。34歳になった彼はもうかつての彼ではない。

だが、彼の退団に際するマドリーのやり方はひどくデリカシーに欠け、クラブに尽くしてきた男に対してふさわしいものではなかった。

(ラストシーズンは)自らのサポーターから野次られた彼が急遽手配された記者会見で何度も涙する姿は、ベルナベウでの素晴らしきキャリアを締めくくるにはあまりにも悲しいものだった。