ドルトムントは30日のヴォルフスブルク戦に5-1と大勝した。
同時刻に行われた試合で首位バイエルンがボルシアMGに1-1と引き分けたため勝ち点差は5に縮まり、残り2試合での逆転優勝に僅かな可能性を残した。
ドルトムントのサポーターにとってまさに会心の週末となったわけだが、しかし、会場のジグナル・イドゥナ・パルクは試合前から“あの人物”に対する怒りに満ち溢れていた。
Dortmund fans booed Mats Hummels before the kick-off of #BVBWOB! pic.twitter.com/UmZSf2Fziv
— Home Bayern (@HomeBayern_) 2016年4月30日
そう、主将のフメルスだ。
フメルスは先月28日、バイエルン移籍の希望をクラブを通じて公式に発表した。その直後とあって、フメルスは試合前から容赦ないブーイングと罵声を受けたのである。
また、スタンドにはこんな横断幕も掲げられた。
Afición del B. Dortmund recrimina con manta a Mats Hummels, por su probable salida al Bayern https://t.co/w0mmkneJHR pic.twitter.com/T45uAazXNR
— DIARIO RÉCORD (@record_mexico) 2016年4月30日
「キャプテン(船長)が船を放棄するなら、早いほうがいい(さっさと出ていけ)!」
そしてキックオフ直後も…
(権利元の都合により埋め込みコードの掲載を取りやめました)
ドルトムントのサポーターは、フメルスがボールを持つたびに大ブーイングを浴びせたのであった。
香川の1ゴール1アシストなどゴールラッシュになった展開もあり、ブーイングは次第に小さくなっていったものの、最後まで決して止むことはなかった。
我々への裏切りを、宿敵バイエルンへの移籍を決して許さない…怒りと悲しみが入り混じるドルトムント・サポーターの強固な意志がはっきりと見て取れる、そんな試合であった。