ADOのハーフナー・マイクは、8日に行われた今季のエールディビジ最終節ヘーレンフェーン戦でゴールを決めた。

ハーフナーはこれが今季の16点目。これにより2013-14シーズンのドイツ・ブンデスリーガで当時マインツの岡崎慎司(現レスター)が記録した15点を超え、日本人選手の欧州主要リーグ1シーズンにおける最多記録を更新した。

もちろん本人も認めているように、ドイツとはリーグレベルに開きがあり単純な比較は意味を持たないだろう。

ただ、3月に亡くなったヨハン・クライフら数多のスターを輩出し、フットボールの世界において決して影響力が小さくない国で、それも、開幕直後の途中加入という条件でのこの数字は胸を張っていいものだ。しかもこちらを見てほしい。

27 フィンセント・ヤンセン(AZ)
26 ルーク・デ・ヨング(PSV)
21 アレク・ミリク(アヤックス)
19 ディルク・カイト(フェイエノールト)
17 セバスティアン・アレル(ユトレヒト)
17 ハキム・ジヤシュ(トゥウェンテ)
16 クリスティアン・サントス(NEC)
16 ハーフナー・マイク(ADO)

これはエールディビジの今季の得点ランキングだ。

上位には新星ヤンセンやデ・ヨング、カイトといったオランダ代表経験者が並び、一時首位を争ったハーフナーは最終的には7番手に落ち着いた。

ただ、上位の選手が全員複数以上のPKを決めているのに対し、ハーフナーはこのヘーレンフェーン戦がPKによる今季初めてのゴールであった。

そこでPKの数字を抜くと…

↑23(-3) ルーク・デ・ヨング(PSV)
↓22(-5) フィンセント・ヤンセン(AZ)
→19(-2) アレク・ミリク(アヤックス)
↑15(-1) ハーフナー・マイク(ADO)
↑15(-2) ハキム・ジヤシュ(トゥウェンテ)
↓15(-4) ディルク・カイト(フェイエノールト)
↓11(-6) セバスティアン・アレル(ユトレヒト)
↓11(-5) クリスティアン・サントス(NEC)

途端に上位との差が縮まり、カイトらと並んで4番手に浮上するのである。残留できれば御の字のADOで、この成績はやはり立派だ。

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