--スズキカップ(東南アジア選手権)はFIFAマッチデーではありません。今回佐藤選手はルーマニアに移籍したことでフィリピン代表に招集権がありません。中々厳しくなると思いますが…
そうですね。出たいんですけど、出られない可能性が高いですね。やっぱり、FIFAマッチデーではないので…。
それでも、自分は代表チームの一員なので、優勝してくれると信じています。でも、出たいって気持ちは強いですね。
とはいえ、僕以外にもいい選手がいますからね。僕のポジションの左サイドバックだと、ハンブルガーSVでもやっていたケヴィン・イングレッソ(ドイツ系)もいます。彼本来のポジションは左サイドバックではないんですけど、クラブでは左サイドバックを主戦場としていてそのまま代表でも、と。
コルドバにいたハビエル・パティーニョ(スペイン系、河南建業所属)はシーズンが終わるのが、11月だったはずです。ですから、出場する可能性があるかもしれません。
ゴールキーパーだとケルンやデュイスブルクでやっていたGKのロラント・ミュラー(ドイツ系)がいます。
シンガポールでやっているマーク・ハートマン(イングランド系)にも期待しています。彼はシンガポールで毎試合決めているようですし、この調子で活躍していればスズキカップで脅威になると思います。
フィル・ヤングハズバンド(イングランド系、代表42得点)やステファン・シュレック(ドイツ系、元ホッフェンハイム、アイントラハト・フランクフルト)もケガはしていますけど、スズキカップに合わせてくると思いますよ。
--佐藤選手の次の目標はありますか?ルーマニアで活躍して国内の強豪ステアウア・ブカレストやディナモ・ブカレストなどへ移籍することを目指しているとか。
上に行けるところまでは行きたいので、基本的には違う国でやろうと思っています。だから、今のチームで僕自身が仕事をしっかりしようと考えています。全ては自分次第です。大きなチームに移籍して活躍できるよう、今のチームでしっかり頑張ります!いいステップアップになるように頑張るのと同時に、チームに貢献して行きます!
世界に渡った佐藤大介は次にどんな驚きを我々に見せてくれるのだろうか。日本からではなく、フィリピンから欧州へ。誰も思いつかないこの成功例は、新たな挑戦者達にとっていい見本となるだろう。今後の彼の活躍から目を離せない。
(写真は佐藤大介選手提供による。瀬戸選手のみgettyimages)