『AP』など各メディアは「アルゼンチンの審判労働組合(SADRA)は、暴力行為に抗議するため全カテゴリにおいてストライキを行う」と報じた。
サッカーにおいては避難のターゲットになりがちな審判。先週末のアルゼンチンでは起こってはいけない事件が発生した。
当該の試合は4部リーグの昇格プレーオフ準決勝、サルミエント・デ・アヤクチョ対サンシネナ。ペナルティエリアで接触があったものの、審判のクラウディオ・エリチリ氏はPKを宣告せず。そのカウンターで逆にサンシネナがゴールを決めた。
激しい抗議を受けたエリチリ氏は選手にレッドカードを提示。それに怒ったサルミエント・デ・アヤクチョ側のサポーターがピッチ内に侵入。選手や警備員が止めようとする中、審判団を襲撃し暴行を加えたのである。
これによってエリチリ氏は左目の下に4針を縫う怪我を負い、唇にも大きな裂傷が認められたとのこと。
これを受けてSADRAの会長を務めているギジェルモ・マルコーニ氏は「全てのカテゴリにおいて審判の派遣を行わない」と宣言した。
アルゼンチンでは今週末にリーベル・プレート対ボカ・ジュニオルスの「スーペルクラシコ」が控えているが、審判団がストライキを起こしたことによって延期される可能性が高くなっている。