今年も横浜でサッカー映画の祭典が行われる。2月11日から開催されるヨコハマ・フットボール映画祭2017にて、ドキュメンタリー映画『キーンとヴィエラ』の上映が決定した。
2013年に本サイトでもとりあげたが、マンチェスター・ユナイテッドの闘将ロイ・キーンとアーセナルの伝説パトリック・ヴィエラの対談は必見だ。映画を観た筆者は、この作品の熱量に圧倒された。
まず、キーンとヴィエラの簡易的な紹介をしたい。ロイ・キーンはマンチェスター・ユナイテッドの中盤に君臨した偉大なキャプテンだ。カードを恐れない激しいタックルと泥臭く決定機に絡むスタイルは闘将を体現している。最大の長所は、どんなに不利な状況でも折れない精神力とそれをチーム全体に伝播するキャプテンシーだ。アイルランド代表でも、その絶対的な存在感が示された。
パトリック・ヴィエラは黄金期のアーセナルを支えたチームの大黒柱である。全てのプレー水準がハイレベルであり、ボールを刈り取ってから即座にゲームメイクをする視野の広さと頭の良さを兼ね備えていた。フランス代表では1998年ワールドカップとEURO2000を制している。この二人の共通点は偉大なキャプテンであると同時に、熱いハートの持ち主と勝利に渇望している点だ。しかし、そのありあまる熱量は、時に問題を起こすことも。それら含めて、キーンとヴィエラの魅力は語り尽くせない。