【第913回toto予想】難易度が上昇？予測困難なJ2攻略がカギか

【千葉 vs 名古屋】予想：千葉勝利 or 名古屋勝利

共にJ1在籍暦がある、いわゆる名門同士の対戦ですが、「両チームに勝利の可能性があり」と予想しました。共にここまで1勝1分で迎える三戦目であり、個々を見ても実力者が揃っているので、「一点買い」を少し躊躇したのが実際のところですが・・・。

まず、千葉ですが、目がいくのが、南米トリオ、ラリベイ、アランダ、サリーナスの存在。まだまだ他との連携面に課題がある印象ですが、個人能力はJ2トップレベル、というより、J1にいても不思議ではないクオリティー。

チーム自体も「目指すべきサッカー」を実践できている時間は増えてきており、そろそろ選手同士が噛み合うシーンは多くなってくるのではないでしょうか。前節の山形戦はチャンスを決め切れず引き分けた格好ですが、流れ自体は悪くないので、「名古屋相手の勝利」は十分に考えられるはずです。

続いて、名古屋。こちらは、開幕戦で「さすが」の結果を残したものの、前節の岐阜戦では後半アディショナルに追いつき辛くもドローと、「J2の難しさ」を早くも味わっています。

正直、「風間サッカー」の考え方が選手に浸透しているようには見受けられず、個々の能力と粘り強さで勝ち点を重ねている印象です。「新戦力＋新監督」という状況の中、生みの苦しみからどのタイミングで抜け出せるかが、今季のJ2を勝ち抜くカギにもなりそうですが、川崎フロンターレでも体現できるまでに時間を要したスタイルを形にするのは一筋縄ではいかないでしょう。

前述のように、個人技である程度対抗できる試合はあるかもしれませんが、今季は思っている以上に苦戦が強いられるシーズンになるのではないかと予想しています。ただ、チーム状態は決して良いわけではありませんが、数少ないチャンスをモノにできる選手は前線を中心に揃っているので、「得点を奪う可能性」はあり。以上から、この試合は「名古屋勝利」にも賭けてみました。

【東京V vs 水戸】予想：東京V勝利 or 引き分け

苦しい展開になるシーンが多く、内容的には良くなかった大分戦を1-0で勝ちきった東京V。強風の影響もあり、終始耐える時間が長かった金沢戦を4-0で大勝した水戸。難しい試合で勝ち点3を積んだ両チームの対戦ですが、「東京Vの勝利」と「引き分け」の二点予想としました。

スタジアムに詰め掛けたサポーターも満足のいくパフォーマンスを見せられていない東京Vですが、内容が良くない中で勝ち点を拾えたのは好材料です。味の素スタジアムでの水戸との通対戦成績も6勝1敗と、チームを調子付かせるデータもあり、「気づいてみたら2連勝していた」という展開はあるのではないでしょうか。キーマンになるべく中後雅喜は今節も欠場が予想され、さらに、ロティーナ監督が「彼はうちのメッシ」と期待する19歳のチャンスメーカー、井上潮音も前節負傷により途中交代するなど中盤に大きな不安はありますが、計算できる男、橋本英郎が穴を埋めてくれると踏んでいます。

対する水戸は、新加入選手らの活躍も見られており、今季大きな可能性を感じさせてくれるチームと言えるでしょう。前節でゴールを決めた林陵平も「今年は6位以内を目指したいと思っていますし、西ヶ谷（隆之）監督の下、水戸は良いサッカーができるチームだと思っています」と語るなど、選手自身も目指すべき方向を信じて躍動している印象です。東京Vとの相性の悪さを加味して引き分け予想としましたが、今季のアウェイ初戦で勝ち点3をモノにすることも考えられるかもしれません。

【町田 vs 岡山】予想：全予想

「全予想」の使いどころを最後まで悩みましたが、今回はここで使うことにしました。

前節、「1点リードで前半折り返し⇒その後失点して同点⇒後半アディショナルタイムに2失点目⇒それから4分後に同点弾」と劇的な展開となった讃岐戦での粘り強さが話題にもなった町田ですが、タフな試合を制した次のゲームになるので、その勢いに乗ってホームゲームを迎えられるのではないかとポジティブに予想。相馬直樹監督の対戦相手分析もここまで上手くいっている印象ですし、実力のある岡山相手でも大崩れはないでしょう。

岡山については、赤嶺真吾、チャン・ソグォンら故障者が続出し、今季は例年になく「苦しさ」が感じられる立ち上がり。0-2で敗れた名古屋との開幕戦後に行われた、前節の熊本戦でも、積極的なサッカーが見られたものの、後半立ち上がりに奪った先制点を守り切れず、後半アディショナルタイムに失点を許すなど、不安定な試合運びが目立ちました。ただ、一方で、「積極的なプレッシング」や「球際の強さを活かしたセカンドボールからの展開」など、チームとしてやろうとしていることは一貫しており、選手達もそこは信られているのではないでしょうか。また、自身にとっても勝負の年を迎えるであろう豊川雄太が徐々にエンジンがかかってきた点もプラス材料。厳しい戦いが続いていますが、「ようやくの勝ち点3」は期待できると思います。