『Liverpool Echo』は10日、「エヴァートンのクラブドクターを務めてきたイアン・アーヴィング氏が引退した」と報じた。

イアン・アーヴィング氏は、エヴァートンで39年間に渡って働いてきた名物ドクター。父親の後を継ぐ形で就任したという異色の経歴も持っていることで知られる。

自身が愛するエヴァートンで、9名もの監督の下で働き、メディカル面でチームを支えてきた人物だ。

彼はエヴァートン公式マガジンのインタビューで以下のように話し、自身の39年に及ぶキャリアについて語った。

また、医療の進化については「手術は進歩しているが、筋肉系の怪我を治癒する方法は変化がない」と指摘したという。もしかしたら、ここが今後の医療のポイントなのかもしれない。

イアン・アーヴィング

「父親はロシア出身だった。私の前に25年間チームドクターをやっていたよ。エヴァートンの選手が私の家でメディカルチェックを行っていたね。有名な選手が家に来るなんて信じられなかった。窓から覗き見ていたよ。

私は30〜31歳の時に医師の資格を得たんだ。かなり遅いね。1年間はブロードグリーン病院で働き、実習を行った。エヴァートンに加わったのは、それから2〜3年しか経っていないと思う。

舞台裏で何があったかはわからないが、当時の会長のジム・グリーンウッドから誘いの手紙が来たんだ。

父親は当時病気に罹っていて、仕事を続けたくないということを明確にしていたからね。

その時、私はこのリーグで一番若い医者になったんだ。当時は、医者はスタンドでウイスキーを飲みながらタバコを吸っていたものだ。今とは少し違うね!

サポートしているクラブで働けたことは、特別な思い出だよ」

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