注目を高める地域リーグ、その戦いの「独自性」とは?

――本日はお越し頂きましてありがとうございます。まずは、先週の試合勝利おめでとうございます(5月27日、関大FC2008戦)。6-2での勝利でしたね、会場に見に行きました。

松本尚也社長兼GM(以下「松本」):ありがとうございます。アクアパルコ(洛西浄化センター公園)まで来たんですか?金網デスマッチの(笑)

――そこです(笑)。得点はかなり取りましたが、試合後監督はすこし不満そうでしたね?

草木克洋監督(以下「草木」):失点というよりも守備がルーズになったからね。「しっかりやれ」と伝達したにもかかわらず。得点が入ったからか、ピッチの中で相手の力を測ってしまったんやね。

――地域リーグはそういう油断で試合を落とすと影響が大きいですからね。上位と下位に差がありますし試合数も少ない。その中で首位を狙って戦うには?

草木:失点をゼロに抑える、そして手数をかけずに点を獲ろうと徹することやね。ビルドアップやポゼッションもありやけども、地域リーグでそれが100%出来る選手はまず揃わへんから。

3〜4人向いていない者がいると命取りになるからね。前線にパワー、スピード、決定力ある者を置いて、切り替えを早くして、敵陣で取り返す。それが全然なかったやろ、この前の試合では(笑)。

「うまいけど怖くない」では上には行けへんぞ、ここで幸せならそれを貫けばいいが、我々は違うと。

――監督は佐川急便大阪とアミティエSC京都で全社(全国社会人サッカー選手権大会)、地域決勝(全国地域サッカーチャンピオンズリーグ)に出ましたね。去年の全社では沖縄SVと東京23FCに勝利しました。リーグと戦い方に違いはありますか?

草木:連戦をしなければならないというのが一番過酷やね。全社は40分ハーフで、地域決勝は90分。それを4〜5日連続やから、カウンター主体では勝ち切れへんね。ポゼッションを織り交ぜながらゴールを取らないと。

Jでもそうやけど、ポゼッションとカウンターをうまく使い分けられるクラブでないと勝てないね。

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