カンボジアで日本発のマスコットがサッカー協会に表彰される。そんな珍事が起こった。
カンボジアンタイガーFCの公式クラブマスコット「ソンハー」の活動がカンボジアサッカー協会のリーグ運営をつかさどる機関であるCNCC(Cambodia National Competitions Committee)に表彰されたというのだ。
ソンハーは「虎」をモチーフにしたマスコット。愛媛FC準マスコット「一平君」のクラウドファンディングから生まれた。ビールとかにありそうな名前だが、名前はカンボジア語で「かっこいい」という意味だそうだ。
なぜ、このようなことが起きたのだろうか?
今回、オーナーである加藤明拓氏に取材を試みたところ、カンボジアでは1部リーグ12のうちマスコットが存在しているのはわずか2チームしかいないという。
Jリーグでは、マスコットが試合前後やハーフタイムで試合を盛り上げたりスポンサーのプロモーション活動を担っている。5月に日本でJリーグの視察を行ったンボジアサッカー協会のチー・コルボトら氏は「カンボジアサッカーを盛り上げるためにはこれだ!」と重要性を感じたという。
CNCCにおける今回のマスコット表彰の目的は、他クラブにも積極的にマスコットを導入してもらうきっかけになればとのこと。日本では、Jリーグだけでなく至るところでマスコットを見ることができる。ゆるキャラなど今や一大文化になったこのジャンルだが、海外から見れば「Cool Japan」として立派なカルチャーなのではないだろうか。