――では中盤に移ります。ディフェンシブミッドフィルダー(DMF)とセントラルミッドフィルダー(CMF)を分けて選んでください。
となると…どうなるかな。悩みどころですが、DMFは鹿島アントラーズのレオ・シルバで考えます。出場試合数がやや少ない(全17試合中13試合)のは気になりますが、出た時のパフォーマンスは特筆に値するものばかりでした。
ボールを奪う力はもちろんのこと、前に繋げる能力だったり、ボールキープだったり、奪った後のプレーでも周囲を助けていました。性格的には攻撃参加も好きな選手なので、典型的なDMFではないかもしれませんが…やはり、彼は選んでおきたいですね。
少しわき道に逸れますが、鹿島が調子を崩しかけた時期がありましたが、その原因の一つには、彼のコンディション不良があったと思います。
――次点は?
Twitterアンケートでも選ばれていましたが、セレッソ大阪の山口蛍、柏レイソルの大谷秀和、浦和レッズの阿部勇樹。後は、ジュビロ磐田のムサエフも入りますかね。ただ、その中で絞るとなると、個人的には大谷を推したいです。
今季の柏レイソルは攻守両面にアグレッシブで、なおかつ非常にバランスが良いですが、それを支えているのは言うまでなく彼ですね。ピンチの芽を未然に摘む力、チームを整える力はJリーグ屈指だと思います。特に今季は守備時の働きが際立っていましたね。素晴らしいシュートからのゴールもありましたが。
――続いてCMFは?
ここはセレッソ大阪のソウザを選びたいと思います。
――ちなみに、Twitterアンケートでもソウザが一位でした。
ディフェンス面は当然として、パスワークも的確にこなして、ドリブルで自ら持ち運べて、シュートまでいける。まさに「何でも来い」の選手。前にもお話しましたが、「このポジションで、最も相手チームに脅威を与えた選手は誰か?」と選手たちに質問すれば、彼の名前は挙がってくるんじゃないでしょうか。
次点は、ガンバ大阪の井手口陽介ですかね。「自分がなんとかしなくてならない」という意識が強くなったというか。責任感が見えるプレーが明らかに増えました。「動ける」、「闘える」、「上手い」という選手はどういう方向にも目指せるので、今後が興味深いです。ヴィッセル神戸のニウトンも良かったと思いますが、チームの順位も考えてこういう選考にしました。