――このままのペースでいくと長くなりそうなので、ペースを上げますね(笑)センターバックを二名どうぞ!

センターバックは、鹿島アントラーズの昌子源とセレッソ大阪のマテイ・ヨニッチで!

――お!これはTwitterアンケートとは少し異なりますね。

いや、Twitterで一位に選ばれた中澤佑二も納得なんですよ。これは苦渋の決断です…。

昌子については、「これ!」という目立ったパフォーマンスはなかったかもしれませんが、常にJリーグ最高峰のレベルでプレーしていましたね。個人的には、もうJリーグで得るものがなくなってきたレベルに到達したと思います。日本人センターバックが海外に挑戦することは難しいですが、今夏にチャンスがあれば、すぐにでも移籍するべきかと。

ヨニッチについては、やはり、「Jリーグ初挑戦+新加入」であの活躍ですからね。誰しもが褒めるところでしょう。実力者であったことはKリーグ時代から知れ渡っていたとは言え、予想以上の補強になりました。「強い」、「速い」、「巧い」の三拍子をあのレベルで揃えているセンターバックはJリーグを探してもそうそう見つかりません。あ、彼の場合は、さらに「高い」を入れての四拍子かな。

――次点は?

ここに先ほどの中澤を入れます。衰えを全く感じさせないというか、もはや「守備の熟練者」ですね。良い意味で「無理をしないディフェンス」を見せてくれています。

もう一人は、ジュビロ磐田の大井健太郎にしたいです。「前半戦で最もシュートブロックをした選手なんじゃないか?」と思うぐらい、ギリギリのところでの踏ん張りが印象的ですね。チェルシー時代のテリーを彷彿とさせます。フィジカル任せではなく、冷静な判断に基づいて動けているイメージがありますし、ジュビロにおける前半戦のMVPだったんじゃないでしょうか。

――続いては、サイドバック兼ウィングバック部門は?

まず、右は浦和レッズの関根貴大でお願いします。サイドバックとなると、柏レイソルの小池龍太の一択なんですが、ウィングバックも入るとなれば関根を推したいです。

正直、チーム自体は不安定でしたが、彼の評価が下がることはありませんでした。むしろ、その不安定な中でも印象的なパフォーマンスを見せていたことはプラスに繋がったでしょう。サンフレッチェ広島戦の終了間際に見せた「独走ゴール」が代表例ですが、苦しい局面でその力を幾度となく発揮しました。

――左はいかがでしょう?

まず触れたいのは、ベガルタ仙台の槍として躍動した永戸勝也。ルーキーとは思えぬ働き(リーグ戦では全17試合に出場)でした。このポジションの選手の中で、決定機を演出した回数で言えば、最も多かったのではないでしょうか。残念ながら大怪我を負ってしまったので故障からの復帰が待たれます。

しかし、MVPということであれば、ここはセレッソ大阪の丸橋祐介でお願いします。攻守両面で安定していましたし、プレーの質も今季は大きく向上したと思います。「左サイドからのチャンスメイク」に関しては、今やJトップクラスでしょう。今まではどこか"物足りなさが”ありましたが、本格化してきました。

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