また、同様に論点となったのが、ブラジル代表を率いるチチ監督が試合前日の記者会見で「いつもとは違うメンバーを試したい」と発表した、以下の“予告“先発だ。
GK:アリソン
DF:ダニーロ、チアゴ・シウヴァ、ジェメルソン、マルセロ
MF:カゼミロ、ジュリアーノ、フェルナンジーニョ
FW:ヴィリアン、ガブリエウ・ジェズス、ネイマール
ダニ・アウヴェス、マルキーニョス、ミランダ、パウリーニョ、レナト・アウグストのようにW杯予選で先発起用が多かったメンバーは控え。さらに、コンディション不良のフィリペ・コウチーニョもイングランド戦に向けて温存された構成だ。さらに、ネイマールについては「前半45分間だけプレーさせる」という話である。
そして、この結果、生まれたのが「やはり、日本はなめられている」という見解であった。
たしかに、「これまで先発が多かった選手を控えにしてきた」という意味では「1.5軍」なのかもしれないが、その実力にフォーカスすれば、今回の先発メンバーも「1軍」と称せるレベルである。少なくとも「1.5軍」と評されるような面子ではない。
そして、選手自身の意識もそうだろう。
彼らが「このチャンスを活かしたい」という気構えであることは間違いなく、個々のパフォーマンスではW杯南米予選よりも上回る可能性だってある。
それは彼らが置かれている状況を見てもすぐにわかる。