スタン・コリモア
「素晴らしいタックルは、一つの芸術なのだ。メッシやロナウドの技術を見るようにだ。
しかし、攻撃的なサッカーを促すためのルール変更は、タックルがどのレベルでも適切に教えられないということを導いた。
それは我々のサッカーをソフトにしてしまい、フィジカル面への集中を侵し、デ・ブライネのような選手には更に問題を作り出すことになった。
このところ、人々はフィジカルでのぶつかり合いを痛みと同一視してしまう。しかし、タックルを受けるのは通常のことだ。特筆すべきことではない。
私がボールを持ってピッチを走れば、リオ・ファーディナンドやソル・キャンベル、スティーヴ・ブルース・ギャリー・パリスターの足が伸び、完璧なタックルが来た。
彼らを抜こうとすれば、私の膝に来る。しかし、そこで痛みを感じることはないし、怒りもない。『しまった、うまくやりやがった』となる。
ルールはだんだんプレイステーションのようになっている。全てのチームが同じようにプレーしなければならない。
最高の技術を持っている選手を買えるチームがある。そして、そうでないチームも同じようにプレーしなければならない状況だ。
本物のフィジカルで戦えるチームによって、本物の技術的なチームがやられる状況は見られない。
サッカーというのは、常にスタイル、メンタル、フィジカルの戦いでなければならず、偉大なチームはその3つを備えているものだ。
フィジカルは我々英国の強さを100年支えてきたものだ。それを戻さなければならないし、教えなければいけない。
そうすれば、我々の試合はもっと競争力を高められるし、選手だって保護されるはずだ」
怪我を減らしたいなら「激しさを許容」せよ!元英代表が怒りの指摘
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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