セオ・ウォルコット(アーセナルFW)

長年、ウォルコットの停滞を追及するのはファッショナブルなことだった。だが、実際にはアーセナルでの12年間で彼は有用なアタッカーだった。

2006年には弱冠17歳にしてイングランド代表のワールドカップメンバー入り。だが、スヴェン=ゴラン・エリクソン監督のそのバカげた決断によって過大な期待をかけられ、大きく悩まされた。

とはいえ、それらの予言は彼本人によって今シーズン自己達成されつつある。リーグ戦出場は激減しており、それは忘れ去られている選手だということを物語っている。

アレクシス・サンチェスとメスト・エジルの去就が不透明なため、アーセナルのサブアタッカーたちには突然チャンスが訪れるかもしれない。

だが、ひどく減退しているウォルコットにとって前に進むための唯一の策は状況の変化(退団)しかないというのが非情な事実だ。

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