グアルディオラ監督のバルセロナ

2008~2012年

このような企画で身も蓋もない例を提示するのは少々気が引けるが、それでもジョゼップ・グアルディオラ政権下でのバルセロナを挙げたい。

攻撃的なサッカーはバルセロナの哲学であるが、フランク・ライカールトの下で失いかけていた「ポゼッション」という概念を再びチームに植え付けたのがペップだった。

メッシ、チャビ、イニエスタを中心とした魅惑のポゼッションスタイルを確立し、就任初年度から三冠を達成。

ポゼッションとトランジションを兼ね備えた当時のチームは衝撃的であり、ビッグクラブを相手に大勝を収めたケースはいくつもあった。

それでも、ポゼッションが全てではないということを教えてくれたのもバルセロナだった。ペップ退任後の2012-13シーズンのCLでは75%の支配率、23本のシュートを放ちながらセルティックに2-1の敗戦。

この試合でのセルティックのパス数は、わずか134本だった(編集部S)。