アラゴネス体制以降のスペイン代表
2004年~
バルセロナはポゼッションの権化として長年君臨しているが、スペイン代表はといえば実はそれほど古くからポゼッション志向だったわけではない。
大きかったのは、2004年のルイス・アラゴネス監督の就任。
MFチャビも「ペップ以上に影響を受けた。我々はフィジカルは強くないが、テクニックでは代表チームのなかでもトップ5に入ると彼はいつも言っていた」とその存在の大きさを語っている。
そのアラゴネスがスペイン代表にパスサッカーの下地を作り、それをビセンテ・デル・ボスケが昇華させた。
時にCFすら置かない“偽9番”システムを採用する代わりに、中盤にはどんな状況でもしっかりと“止めて蹴る”ことができるテクニシャンたちを並べた。
圧巻のパスサッカーは世界を席巻し、前例のないEURO→W杯→EUROの連覇を達成。
『ティキ・タカ』という言葉ももはやお馴染みとなり、伝説的なゴールやパスワークを生み出した。
ちんちんにされたスコットランド代表選手などは「触ることさえできなかった」と語っていたほどだ(編集部I)。