「危機的状況」が、ハリマ・アルビオンを変えた!
――ではハリマ・アルビオンについての話に移りましょう…
(練習試合を観ながら)うわ~!ホントに異彩なドリブルしてる~!
――それはFW葛馬史奈選手(背番号9)ですか?千葉選手から見た葛馬選手のドリブルを解説してみて下さい。
あの人間じゃないような変な動き?独特のリズムで普通なら曲がらない方向に鋭角に曲がる!あのドリブルは、ホント凄いですよ !
――先週の『忍びの里レディース』(開幕前交流戦として行われた4チームによるトーナメント)も拝見しましたが、(千葉選手の)現在のポジションはボランチなのですか?裏に抜ける動きもしていたので、何とも表現できないのですが。
一応、トップ下です。ただ、守備の時はボランチのように中盤のブロックに入るんです。なので、守備のスライドが大変ですね。
1人のマークを見ているだけでなくて、展開が右に動いたら1つズレて対応しなければいけないですし、相手がサイドチェンジのパスを使って来たら長い距離をスライドしなければいけないので、チョットしんどいかな、と。でも、大変な分、やり甲斐は大きいです!
――攻撃の時はどうなのでしょうか?今日もよくFWを追い越す動きをされていました。
攻撃の時は裏に抜け出す動きが凄く好きなので、距離は長いですけど苦ではないですね。それをオトリに使ってもらってもいいですし、『蹴りやすい時は蹴って』とは思っています。それは後ろの選手と意思疎通しながら織り交ぜていきます。
――昨季は序盤で昇格争いをしながら、千葉選手の怪我もあって失速し、3年連続の2部7位でした。さらにシーズンオフには藤本まどか選手(上記写真/背番号4)をはじめとした4バックの選手(※1)が全員退団しました。その影響は?
ハイボールやヘディングに強くて前にも強いからこそ、引退された藤本さんと西山さんのセンターバックコンビが使われてきたのだと思います。
でも田渕(径二)監督は、本当はもっとパスを回したい、ポゼッションをしたいタイプなんです。だから今は自陣のペナルティエリア近くでも、『パスを回せ』っていう指示も受けていて、チョット怖い時もあるほどです。
――確かに今日もそういう危ない場面はありました。
1試合に何度かは危ないボールの奪われ方をする時はあるんですけどね。
(※1)藤本まどか、西山衣美、南知穂(引退)、藤澤真凛(→オーストリア2部・FCヴァッカー・インスブルック)の4名