本日23時15分キックオフ予定のラ・リーガ第35節、レアル・ソシエダ対アスレティック・ビルバオの「バスクダービー」。
彼らが拠点とするバスク地方はカタルーニャと並んでスペインの中でも特に独立心が強く、両クラブもかつてバスク人の純血主義を掲げていたほど(ビルバオは現在も一部継続)。彼らの民族意識の高さは広く知られており、それが熱さの源となっていることは否定できない事実である。
今宵もおそらくは激しい戦いが繰り広げられるはずだが、そんな「世界で最も熱狂的なダービー」の一つが行われるのを前に、「実はバスク人なのにそれがあまり知られていない」かもしれない選手たちを特集しよう。
「フランス代表のバスク人」
ビセンテ・リザラズ
ディディエ・デシャン
バスクというとスペインの印象が強いかもしれない。しかしピレネー山脈を跨いでスペイン・フランス両国に存在しており、フランス側を「北バスク」、スペイン側を「南バスク」などとも呼称する。
ルイス・フェルナンデス時代に同国の選手として初めてビルバオと契約を結んだビセンテ・リザラズはこの種の話では有名だが、現在レ・ブルーを率いるディディエ・デシャンも北バスク地方の出身である。
他にサンテティエンヌの絶対的な守護神ステファヌ・ルフィエもこの地方出身のフランス代表経験者だ。一方、元ソシエダのグリーズマンや元ビルバオで現シティのラポルトは、幼少期にバスク地方に居住したというだけで厳密にはバスク人ではない。