イラン代表

出場:2大会連続5回目
組み合わせ:グループB(ポルトガル、スペイン、モロッコ、イラン)

2011年から長くイランを率いてきたカルロス・ケイロス監督。協会と衝突したことは一度や二度で済まない。辞任して復帰したことも複数回ある。「要求し、衝突しながらチームを強くしていくのがプロだ」と言わんばかりだ。

その仕事は今のイランのFIFAランキングを見れば一目瞭然。攻撃的に過ぎた「イランらしさ」をまず矯正し、欧州基準で「耐えられる」チームに生まれ変わらせた。

もはやバランスという点ではアジアでイランに敵うチームはない。クラブチームもこのところAFCチャンピオンズリーグで結果を残しており、国全体のレベルが上がっている。

ケイロスの要求になんとか応え、成長してきたイラン。実力ではワールドカップ32カ国の中で最下位に近いものの、欧州を知る監督の下で間違いなく奮闘を見せるはずだ。日本もいつかは…。

選出者:編集部K