6月23日、ロシアワールドカップのグループF、ドイツ対スウェーデンの試合がソチのフィシュト・スタジアムで行われた。
初戦のメキシコ戦でまさかの黒星を喫した前回王者ドイツ。
一つ前の試合でメキシコが連勝を飾ったため、すでに勝点3を持つスウェーデンを相手に負ければ敗退、引き分けでも厳しくなる崖っぷちの一戦となった。
試合は序盤からドイツがエンジン全開でチャンスを作り出したが、これをしのいだスウェーデンは32分、ショートカウンターからオラ・トイヴォネンが難しいループシュートを決め、驚きの先制点をたたき出す。
前半ペースを握れなかったドイツは後半からマリオ・ゴメスを投入。早々の48分にマルコ・ロイスの同点弾が生まれると、その後は一方的に相手を押し込む展開に持ち込んだ。
しかしスウェーデンの懸命の守備をなかなか破れず。さらには82分、なんとジェローム・ボアテングが2枚目のイエローカードを受けて退場し10人になってしまう。
万事休すかと思われたが、後半アディショナルタイム、ペナルティエリア脇で得たフリーキックをトニ・クロース。自身のミスパスから先制点を許した28歳が見事にゴールネットを揺らし、これが決勝点に。
劇的な形で試合を制したドイツが非常に大きな勝点3を獲得。一体感のあるプレーでゲームの流れを掴んでいたスウェーデンにとっては、痛恨の敗戦となった。