「トップ5」へ向け、少なくない朗報が

とはいえ冒頭でも触れた通り、直近の3試合では大久保と川又の下に攻撃的MFを置く3-4-1-2がメインとなっており、3-5-1-1(もしくは3-5-2)はオプションとなっている。

この3-4-1-2を導入する上で大きかったのが大久保の加入だ。

時に中盤に降りてきてチャンスメイクし、前線で起点となれるベテランFWは川又との連携も良好。23節の柏レイソル戦で移籍後初ゴールを奪うと、24節の鹿島アントラーズ戦では試合終了間際にPKを決め、2試合連続でネットを揺らした。

しかし、3試合連続ゴールが懸かった25節の名古屋グランパス戦では、沈黙を余儀なくされ、チームも1-6と大敗を喫した。先制を許した前半は互角の戦いを演じていたが、68分に3点目を決められたのが尾を引き、名古屋に7連勝を許してしまった。

25節を終え、8勝8分9敗の勝点32で10位につけており、5位・セレッソ大阪との勝点差は7。まだまだ目標達成が十分できそうな位置にいるが、負けが込めば一気にJ2降格がちらつく可能性も否めない。

一時は最下位に沈んだ名古屋がここにきて絶好調を維持し、下位に苦しむG大阪とサガン鳥栖も政権交代や夏の補強効果が表れ、勝点を拾えるようになってきたからだ。