混戦模様となりつつある残留争いに巻き込まれず、上位進出を実現するのが残り9試合でのミッションとなる。名古屋戦のショックが大きいとはいえ、ミッション達成に向け明るいニュースは少なくない。
まずは、怪我人の復帰だ。名古屋戦では中村と小川航が揃ってベンチ入り。前者は78分に松浦と交代で登場し、大井健太郎のゴールをアシスト。左足のキックはやはり脅威であり、完全復調へ期待は膨らむ。
そして8月29日には、トルコのコンヤスポルからDFエレンを獲得。クロスが強みと語る27歳のトルコ人は左ウイングバックが主戦場となりそうで、ギレルメの穴を埋める活躍が求められる。
加えて、若手の成長も見逃せないトピックだ。
ここ3試合はマルチロールの松本昌也が右ウイングバックで起用され、23節の柏戦では先制点をゲットした。更に、同試合ではボランチの伊藤洋輝がリーグ戦デビューを飾っている。負傷が癒えた小川航や20節の仙台戦でリーグ戦初得点を決めた中野誠也ら若武者たちが結果を残せば、チーム力向上は間違いないだけに、こちらも期待したいところだ。
日本代表の試合が9月7日及び11日にある影響で、J1は約2週間のインターバルに入る。この間に名古屋戦のショックを振り払い、目標達成へ向け自信を取り戻すことができるか。
残り9試合で上手く行けばトップ5、悪い方向に進めばJ2降格――。分岐点に立つ名波ジュビロが今後真の強豪になれるのか、ラスト3か月は大きな意味を持つ。
2018/09/01 written by ロッシ