高宇洋(ガンバ大阪)

中国人と日本人のハーフ。父は元中国代表で現在は母国のプロクラブで監督を務める高升である。

小学3年生の時に、当時父親が指導していた川崎フロンターレの下部組織に入団。ユースから昇格の誘いもあったが、高校サッカーへの強い想いとメンタル面での成長を望んで市立船橋高校への進学を決めた。高校3年時にボランチにコンバートされたことで才能が本格開花し、背番号10を背負ってインターハイ優勝という結果を残している。

その後加入したガンバ大阪ではトップチームに絡むことができずにいたが、宮本恒靖がトップの監督に就任すると、その初采配の試合で秘蔵っ子として高をサプライズ起用。高としてもJ1デビュー戦だったが、監督の期待に応える活躍を披露し、その後今野泰幸が復帰するまで7試合連続でスタメン出場を果たした。

プレースタイルは攻守両面でハードワークできるボックス・トゥ・ボックス型で、試合を読む力にも長ける。要所でピンチの芽を潰し、そのまま攻撃につなげる一連の流れは、アーセナルでブレイク中のルーカス・トレイラを彷彿とさせる。

ボランチの超高齢化が進むガンバ大阪に、期待の逸材が現れた。