『Al Jazeera』は12日、「元バーレーン代表DFハキーム・アル・アライビは、オーストラリアの市民権を付与された」と報じた。

ハキーム・アル・アライビは1993年生まれの25歳。バーレーンの各年代で選抜されてきたディフェンダーで、2013年にはフル代表でも1試合出場している選手だった。

しかし兄のイマッドが反政府活動に身を投じていたこともあり、ハキームも数度に渡ってバーレーン当局に逮捕拘束、そして激しい拷問を受けていたという。

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そして2013年にカタールへ遠征していた際に欠席裁判で10年の懲役刑を言い渡されたことをきっかけに亡命を決意し、イラン、マレーシア、タイを経てオーストラリアに渡っていた。

一昨年にはオーストラリアに難民として認められたものの、さらに今年夏に新婚旅行で訪れたタイの空港で身柄を拘束され、3ヶ月に渡って収監されるという事件にも直面していた。

度重なる悲劇に見舞われたアル・アライビであるが、世界的な人権団体の支援もあって2月11日に釈放が決定。そして今月12日にようやくオーストラリアの市民権が与えられたとのこと。彼のテストの結果は満点だったという。

アル・アライビは現在メルボルンにあるセミプロチームのパスコー・ヴェイルに所属しており、サッカーを続けている。

長い間競技に集中できない時間を過ごしてきたが、記事によればアル・アライビは「オーストラリア代表も狙いたい」と語っているという。

ハキーム・アル・アライビ

「ついにオーストラリア人になれたよ。もう僕を追いかけられる国はない。バーレーン、もう諦めてくれ。僕は今この国で100%安全だ」

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