■“作戦プランB”の継続披露も⁉

開幕から6試合を消化し、2勝3分1敗で7位につける京都。10年ぶりとなるJ1昇格へ向け、悪くないスタートを切った。今後は「スタイルを研究された際にどう対処するか」が焦点となる。

攻撃サッカーを標榜するチームは、「守備を固められてゴールを奪えず、カウンターから失点がかさむ」という悪循環に陥ることが少なくない。特にクラブ間の戦力差がさほどないJ2では、この“負のスパイラル”を抜け出せず一気に順位を落とすケースもあるのだ。

このような悪循環に陥らないためには、スタイルのマイナーチェンジやシステム変更が有効となってくる。この点において、京都にはスペシャルな選手がいる。リベロの闘莉王だ。

センターバックながら破格の得点力を誇る闘莉王はこれまで、CBに加えFWとしても起用されてきた。ケヴィン・オリスとツインタワーを形成した2017年シーズンには15ゴールを記録するなど、実績は十分だ。

チームがポゼッションを徹底していることもあり、今季の“FW闘莉王”は新潟との開幕戦のみでしか実現していない。だが、今後も攻撃に変化をつけたい際は、背番号4を前線に置く “作戦プランB”が披露される可能性はあるだろう。空中戦の強さは国内屈指なだけに、クロスやロングボールから闘莉王の高さを活かす攻めは迫力満点。サイドからの好配球が期待できる石櫃が控えているのもプラス材料だ。

果たして中田監督は闘莉王をどう活かしていくのか。そして、シーズン終了までポゼッションサッカーを貫いていくのか。その選択から目が離せない。

2019/3/31 written by ロッシ

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