――その時期にあたる第22節、敵地での松江シティFC戦(1-0で鈴鹿が勝利)でのFW藤沢ネット選手のゴールはミラ監督の理想とするゴールだったのでは?
「あのゴールは私も本当に凄く好きなゴールです。スペイン人が好む綺麗な展開からのスペクタクルなゴールだったと思います」
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— 鈴鹿アンリミテッド (@SuzukaUnlimited) September 22, 2019
――その松江戦が象徴的で、その頃から「ボールを持つ時間」が少なくなりました。ただし、ボールを持てば鋭い攻撃ができるようになってきましたね!
「私も選手たちもトレーニングや会話を通して前の試合で出たエラーを再び繰り返さないように修正し続けてきました。それを1試合1試合積み重ねていく中で修正点をクリアしてきた結果が、終盤になって良い結果となって出てきたのだろうと思います」
――ロングボールが増えてきて、最終的には2トップが採用されるようになりました。
「シーズン前半戦の課題として、リスクを負った後ろからのビルドアップにミスが出てしまっての失点が多くありました。常にリスクを負うのではなく、それを回避するためのロングボールが必要であり、その使い分けが重要であること。選手たちにはそれを落とし込むために意識的に伝えていました。ロングボールに競ってセカンドボールを拾っての攻撃というオプションが使えることで、チームの幅もより拡がったように思います」
――そんな1年間戦ってきた鈴鹿アンリミテッドの選手たちはどんな存在ですか?
「最初、来日前に映像で見ていた時よりも、実際に指導してみて感じた彼らの能力が高くてビックリしました。私のやりたいサッカーをピッチで上手く体現してくれたことが嬉しいですし、彼らの選手としての能力に満足しています。今シーズンに関しては、慣れない中でなかなか戦術を落とし込むのに時間がかかりましたが、今は私のイメージをしっかりと体現してくれています。来シーズンは今年1年の積み上げがあるので、よりスムーズに適応できると思います」