デニス・ヴァイオレット&トミー・テイラー

マンチェスター・ユナイテッドの歴史上最も優れた前線のコンビ…1位に肉薄するのは1950年代に現れたデニス・ヴァイオレット(写真上)とトミー・テイラー(写真下)だ。

1953年にテイラーがバーンズリーからやってきたとき、ヴァイオレットはユースから上がったばかりの新人。この二人はすぐにピッチで分かりあえた。なぜならテイラーは長身のエアバトラー、ヴァイオレットはスピード自慢のアタッカーで、お互いを補完できる存在だったからだ。

彼らの貢献によって1955-56、1956-57とリーグ連覇を達成し、ヨーロッパでも成功を収め始めたとき…あの「ミュンヘンの悲劇」でテイラーが死去。191試合131ゴールを決めていた男がこの世を去った。

ヴァイオレットはこの事故を生き抜き、数年でピッチに復帰。1962年に退団するまで293試合179ゴールを決めている。引退後は指導者になり、65歳で亡くなるまでアメリカのクラブや大学でコーチを務めた。