スペイン1部リーグのエイバルで奮闘する日本代表MF乾貴士。

今年32歳になった彼は、日本人選手にとって“鬼門”とも呼ばれたラ・リーガにおいて138試合出場を記録している。

出場するだけではなく、このように数々のスーパープレーも見せてきた!

そんな乾が先日、現役時代バルセロナのキャプテンとして一時代を築いたカルラス・プジョルと対談を行った。

2020-21シーズンもラ・リーガを放映するWOWOWによる企画で、昨季終了直後に乾がバルセロナを訪問して実現したという。

放送は今週末の8月30日(日)だが、ここでは対談の一部を先出しで紹介したい。

乾は今回の対談において、プジョルにぜひ聞きたいことがあった。それは、今も彼の記憶に残るひとつのシーンだ。

元バルセロナのルイス・フィーゴがレアル・マドリーへ電撃移籍したシーズン、カンプ・ノウにはじめて戻ってきた試合での一幕。

カンプ・ノウのスタンドは、フィーゴに物を投げ、激しいブーイングを浴びせるバルセロニスタで埋まっていた。そうしたなか、フィーゴのマーカーだったプジョルは、加熱しすぎたファンやチームメイトを自ら止めていた。その光景は幼かった乾の目に焼き付いていたという。

「あのクラシコもそうだけど、気持ちが入ってる中で味方がファウルされたり、もめているところを止めに行くのも一番はプジョル。なんでそんなに冷静になれるのかが知りたくて…」

そう乾が聞くと、プジョルは丁寧に答えた。