ルーク・エイリング

過去の私のコラムのひとつに、サイドバックにフィーチャーした「ビッグクラブの正しい見分け方」というものがあるが、いかなるアプローチのフットボールにおいても、このポジションは鍵となる。

プレミア1年目を4位で終えたペップ・グアルディオラは、夏に3人の一流サイドバックを補強しており、今をときめくリヴァプールの両翼は、その躍進に象徴的存在である。

平たく言えば、ビエルサのスタイルとは“走力を資本としたパスサッカー”であり、上記のペップとユルゲン・クロップの中間(なんと稚拙な例えだろうか…戦術面についてはまたの機会に)のようなイメージである。

無論、そこでもフルバックは最重要ピースの1つであり、リアム・クーパー不在時にはゲームキャプテンも務める、この怒れるイングランド人の怒涛のオーバーラップは、機能面はもちろん、90分のショーケースを彩るエンタテインメントとして、注目に値する。

昨季のヨークシャーダービーで叩き込んだ鮮烈ボレーや、先のリヴァプール戦でパトリック・バンフォードへ送ったラストパスは、彼の機動力を象徴するシーンだろう。