かつてインテルやミラン、チェルシーでプレーした元アルゼンチン代表FWエルナン・クレスポ。

プレミアリーグやセリエA優勝は成し遂げたものの、UEFAチャンピオンズリーグ制覇には手が届かなかった。

ミランに所属していた2005年のCL決勝でリヴァプール相手に2ゴールを決めている。だが、リヴァプールが3点差を追いつく「イスタンブールの悲劇」の“犠牲者”になってしまった。

2007年にミランはCL決勝でリヴァプールを2-1で撃破してリベンジを達成。その当時のクレスポはインテルに所属していたが、ミランの選手や関係者から思わぬサプライズを受けたそう。『stadium.astro』でこんな話を明かしている。

エルナン・クレスポ

「覚えてる、覚えているよ。あの2年後にミランはリヴァプールと再戦した。

当時インテルにいた僕はスクデットを勝ちとっていた。

決勝後、ミランの皆は喜んでいたよ。リヴァプール相手にリベンジでCL優勝を成し遂げたからね。

その決勝の10分後に(ミランの)選手やキットマンらスタッフから沢山の電話をもらったことは美しいことだった。『君はこの優勝にふさわしい』、『この優勝は君のためだ』ってね。

当時の僕はインテルでプレーしていたのにだよ!

クラブや選手たちとの関係性がどんなものかを意味している。

人間としてね、それが大事なことさ。スポーツマンではなく、人間としてね。

2年経っても、彼らは僕のことを覚えていた。このトロフィーにふさわしいと多くのメッセージをくれた。

『君のためだ、これにふさわしい』、『君は僕らの一員だ』って。僕はインテルでプレーしていたのに!

イカれてるよね。でも、人間としての関係性の大事さを意味しているよ」

身振り手振りを交え、感情を込めて語ったクレスポ。宿敵インテルに移籍していたにもかかわらず、古巣ミランから祝福を受けたことに感激していたようだ。

あの「イスタンブールの悲劇」となった一戦でのカカ→クレスポの電撃ゴールは伝説級だった。

神スルーパスからの神タッチシュート!優勝していれば伝説だったかもしれない。

ビッグイヤー獲得はならなかったクレスポだが、アルゼンチン代表史上4位となる得点数をマーク。ペレが選ぶ『偉大なサッカー選手100人』にも選ばれている。

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