コロナ禍の現在も、日本人フットボーラーは世界各地で挑戦を続けている。
元日本代表の高原直泰に続く2人目として、アルゼンチン1部リーグでのプレー経験を持つ加藤友介もその一人だ。
日本の高校を卒業後、2004年へアルゼンチンへ渡りプロとなった加藤。34歳となった彼は今、南アジアのバングラデシュでプレーしている。
そんな加藤が2021年になって早々、親日国でもあるバングラデシュのサッカーのために、クラウドファンディングをスタートさせた。
そこで、Qolyは約3年半ぶりとなる加藤へのインタビューを実施。昨年亡くなったアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナや、その後プレーしているアジア・バングラデシュのサッカー、そして新たなチャレンジとなるクラウドファンディングの中身について聞いた。
全アルゼンチン国民から愛されたマラドーナ
――加藤選手は高校卒業後にアルゼンチンへ渡り、日本でお馴染みのオズワルド・アルディレスやモネールがプレーしたCAウラカンでプロになりました。アルゼンチンでプレーしようと思った経緯やアルゼンチンサッカーの印象を改めて教えてください。
14歳で留学した際、ボカのスタジアムで試合を見て、その瞬間からアルゼンチンでプレーしたいと夢見ていました。
アルゼンチンサッカーのディフェンスは、プレッシャーが速くボールへの執着心が非常に強いです。間合いも近く飛び込んでくるという守備が多いですね。そして良く走ります。
オフェンスは選手一人一人のサッカーIQが高いです、ボールを失わない体の使い方、ボールの置き所が上手くそこから来る自信なのか、見たこともないプレーをする選手がいたりします。ベテランの選手の上手さは感動的でした。
全てにおいて“闘う”ということが大前提のサッカーです。
試合前のモチベーションの上げ方は、国民性なのか日本人の僕からすると皆天才的に上手でした。