かつてレアル・マドリーでプレーしたことで知られているデンマーク代表MFトーマス・グラヴェセン。
エヴァートンでプレーしていたスキンヘッドの無骨な守備的MFであったが、クロード・マケレレの抜けた穴を埋めるために急遽2005年1月に獲得され、その選択はファンに驚きを与えた。
しかし、最終的にはなかなかプレーするチャンスがなくなってしまい、2006年8月にはスコットランドのセルティックへと移籍することになった。
彼は今回自身のTwitterでメッセージ動画を投稿。これはボーンマスで暫定監督を務めることになったレアル時代の元同僚ジョナサン・ウッドゲイトに向けたもので…。
トーマス・グラヴェセン
「レアル・マドリーにいたときの思い出は、いい友人ができたことだね。ジョナサン・ウッドゲイトとは素晴らしい時間を過ごしたよ。
彼はナイスガイだったし、いいキャラクターを持っていた。最初彼は怪我をしていたが、いつも助けてくれた。
私はレアル・マドリーで多くのイエローカードを受けており、不平を漏らしていたよ。ウッドゲイトはそれに対して『スペインではそれじゃダメだ。警告が多すぎる。もっと練習しなきゃダメだ』とアドバイスをくれた。そして彼は正しかったね。
彼はいつも私を理解してくれた。監督の指導もイギリスのものとは全く異なっていたんだ。
そのウッドゲイトがレアル・マドリーでデビューをしたのはホームでのアスレティック・ビルバオ戦だった。
彼はオウンゴールを叩き込み、2枚のイエローカードを貰って退場した。彼が退場を宣告されたとき、私はただ彼にニヤリと笑いかけてしまった。
ピッチを離れていく彼を見ながら首を振ったが、彼には『今思っていることは口に出すなよ』と言われたよ。
ロッカールームに戻ったら彼はまだタオルを頭にかけて落ち込んでいた。起こったことが信じられないという雰囲気でね」
「警告が多すぎる」とアドバイスをくれていたウッドゲイトのほうがデビュー戦で退場したので笑ってしまった…という。
結局イングランドからやってきたこの両名はどちらもレアル・マドリーでは成功することがなかったが、なかなかおもしろい友情を育んでいたようだ。