「子供たちには自分の意志を存分にプレーで表現してもらいたい」

――狩野さんは引退後、プライベートレッスンを行ってきたと伺っています。いつ頃から「育成」に興味を持たれていたのですか?

自分がこれまで経験してきたことを次の世代に伝えていくことは、自分の使命だと思っています。その中でまず、育成年代の子供たちに伝えていけたらと思っています。

――子供たちに教える際に注意していることは?

夢中になってプレーすることの楽しさを伝えています。子供たちには100%を出してほしいと話してるので、自分も常に100%で向き合うことを意識しています。

――フロンターレと言えば「止めて、蹴る」など技術面に特長のあるクラブです。そうした技術をゲームで発揮するために必要なことは何でしょう?

技術面に関しては反復練習しかないと思います。僕の母校、静岡学園の井田勝通前監督の名言に「100万回触れ」というのがありますが、本当にその通りで、とにかくたくさん練習して自分のものにする以外ないと考えています。

――指導者としてどんなプレーヤーを育てていきたいですか?

見ていてワクワクする選手を育てたいですね。その子が持つイメージやアイデアを自由に表現していいことが、サッカーの楽しみだと考えています。

子供たちには自分の意志を存分にプレーで表現してもらいたいですし、表現するためにはやはり基礎技術が大切なので、僕はそこを手助けしている感じです。